@kasumiiです。こんにちは。
今年の夏、石川県へ帰省したときにお土産として買ってきた「ふぐの子」。
ふぐの子は、本来ならば毒があって食べられないはずのふぐの卵巣をぬか漬けにして3年以上熟成させると「あら不思議!毒が抜けて食べられるようになっちゃった!」という冗談みたいな奇跡の食品なのです。
この記事の目次
猛毒のふぐの卵巣を熟成させると毒が抜ける
ふぐの卵巣は毒のかたまりです。どのくらいの毒かと言うと、
1個で15~16人の人を死に至らしめることができるほどのテトロドトキシンという毒を含んでいます。毒性の強さは5,000~10,000マウスユニットで、青酸カリの約100倍です。
ということで、もともとは恐ろしく危険な食材です。
取り扱いや加工方法を誤ると大変なことになるので、ふぐの子をつくることができるのは石川県から許可を受けた資格者だけと定められています。
【参考】石川新情報書府「奇跡の毒抜き-ふぐの卵巣の糠漬けに見るいしかわの発酵文化-」
なぜふぐの毒が抜けるのかについては、実はまだ科学的な確証を得られていません。(えっ……そんな食べ物、売っていいの?w)
とりあえずは、石川県ふぐ加工協会の「検査済之証」というシールが貼られていれば、きちんと毒が抜けているかの検査をクリアした商品ということで安心……のはず。
ふぐの子の原材料は、ごまふぐの卵巣、米糠、米糀、食塩、魚醤です。
ふぐの子の食べ方
ぬか漬けの場合は、まわりの糠(ぬか)を取って、5ミリくらいにスライスし、レモン汁またはお酒に浸し、生のまま食べます。ホイル焼きなどにしても美味しいです。
塩分の強い珍味なので、そのままごはんの上にのせて食べたり、お茶漬けにしたり、パスタにからめたりしてもいいですね!
こちらが袋から出してすぐの状態。濃厚なチーズっぽい匂いがします。
まわりの糠を取ってスライスしたふぐの子の断面がこちら。ちょっとプチプチした感じですね。
お酒のおつまみにもいいですが、まずはごはんの上にのせて食べるのがおすすめ。味の濃い明太子のような、独特の風味があります。カラスミという珍味がありますが、あれに近い味です。
今までにふぐの子は何回か食べてみましたが、メーカーによって味の違いは結構ありそう。あと、ぬか漬けと粕漬けがあったりするので、そのへんの違いもありますね。
まだ「これだ!」というお気に入りのふぐの子を発見できていないので、機会を見つけていろんなふぐの子を試してみたいと思います!
珍味好き、怖いもの好きのかたはぜひ一度食べてみてくださいねーwヽ(*´∀`*)ノ